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設立趣旨

21世紀を間近にひかえ、社会福祉の分野においても新しい時代 −福祉社会−実現への大きな転換期を迎えています。

高度経済成長を背景とした物資中心の社会に対する反省から、 人間性の回復を基調とした地域社会づくりがすすめられ、社会福祉のさまざまな仕組みも、 収容保護を中心とした考え方から家庭や地域を大切にした考え方に変わってきています。

昭和56年の国際障害者年を契機として、障害を持つ人も持たない人も、 ともに地域社会で生活することの大切さを学びました。 そして、疾病や不慮の事故により身体に障害をもつ人びとの生活ぶりも大きく変わってきました。

障害者自身が社会に参加し共に生きる社会を築き始めています。 障害を持って社会に参加することの困難さには、計り知れないものがあります。 それでも多くの障害者が、その障害の程度に応じて、さまざまな形で地域社会に参加し、活動しています。 地域社会への参加を実現した要因、それは介護用品、日常生活用具あるいは補装具などの開発、 改良等の影響もさることながら、地域社会の障害者観の変化と障害者自身の自立心なくしては実現し得ないものです。

ところで、身体の障害が重度化すればするほど地域社会への参加が困難となり、かつ家庭での養護にも困難さが増してきます。 家庭生活は核家族化や家族の高齢化により家庭での介護負担能力の低下を余儀なくされ、 重度障害者の日常生活は、ともすれば地域社会との交流が絶え、家庭での介護負担能力の限界をも超えることさえあります。

このような状況の中で、社会福祉施設もその性格を大きく変えてきました。 従来の収容保護を目的とした施設から、地域との交流を保ち、可能な限り施設利用者の社会参加をめざした施設づくりがすすめられています。

社会福祉法人常成福祉会は、このような社会的背景のもとに、身体に障害を持つ人びとが、可能な限り、 自らその障害に応じた社会参加をめざすことのできる施設づくりをすすめ、社会福祉施設の建設を計画するに至りました。

社会福祉法人常成福祉会は、従来の収容保護的な性格を排し、自由・自主・自律の精神を基調として真の人間性が尊重された生活の保障 −ノーマライゼーション(常成)の実現−をめざし、かつ居住環境の優れた施設づくりを目的として設立するものであります。

平成元年2月10日
法人設立準備会